Hans J. Wegner

ハンス J. ウェグナー

Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)は1914年デンマークのトゥナーで生まれ、17歳で家具のマスター資格を取得します。コペンハーゲン美術工芸学校家具科でデザインを学び、その後アルネ・ヤコブセンの事務所で働きました。1943年に独立し、2007年に死去するまで様々なブランドのために500脚以上の椅子をデザインしました。ウェグナーの生涯最初のデザインはFredericia (フレデリシア)のために1944年にデザインした「J16 ロッキングチェア」でした。彼の作ったチェアは多くが今でも生産が続いており、時を超えて愛され続けています。妥協のない品質へのこだわりを持ち、PP Mobler(PP モブラー)の初期モデルは、彼が確立したといっても過言ではありません。 またデンマークの近代デザインの父コーア・クリントが提唱した「リデザイン」に刺激を受け、中国の明式椅子やイギリスのウィンザーチェアなど、古典様式の椅子を研究しました。 それらの要素を取り入れ誕生したCARL HANSEN & SØN(カール・ハンセン&サン)の「CH24 Yチェア」は彼の代表作です。
Hans J. Wegner (ハンス J. ウェグナー)

Hans J. Wegner

ハンス J. ウェグナー


20世紀を代表する世界的な家具デザイナーの Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)は、デンマークデザイン界において、最も創造性と独創性に溢れたデザイナーで、椅子の巨匠として500脚以上の椅子をデザインしています。そしてその多くが現在名作として、国際的に高い評価を受けています。
ハンス J. ウェグナーは、1914年に靴職人を父にデンマークとドイツの国境の町、トゥナーに生まれました。家具職人 H.F スタルベアーグの元で家具を学び、17歳で家具職人の資格を取得。3年後コペンハーゲンに移り、1936年から1938年までコペンハーゲン美術工芸学校家具科でデザインを学びました。
1940年、ウェグナーは Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)とエリック・ムラーが担当する、オーフース市市庁舎の建築プロジェクトに参加し、そこに納める家具をデザインしています。またデニッシュデザイン界に大きな貢献を残した家具工房 ヨハネス・ハンセン社との協働もこの年に始まりました。
ウェグナーならではのフォルムや美しい接合部を創り出す基盤となっているのは、家具職人としての技術と知識。そして美的センスは、木材への深い造詣と、天然素材への探究心がベースとなっています。これがウェグナーならではの、ミニマリスティックでありながら温もりのある、オーガニックなフォルムを創り出しているのです。
CH410 PETER’S CHAIR(CH410 ピーターズチェア)
 
「CARL HANSEN & SØN(カール・ハンセン&サン)の CH410 PETER’S CHAIR(CH410 ピーターズチェア)」は、第二次世界大戦中にデザインされました。 贈答品を探すのが困難であった戦時中のヨーロッパ。親友であったBørge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)の長男ピーターの洗礼式に招待されたウェグナーも、適当なプレゼントを見つけることができませんでした。そうした状況の中、ウェグナーは、自分で贈答品を作ることにしました。優れた家具職人でもあったウェグナーは、簡素ながら楽しいテーブルと椅子を作成しました。
家具として機能するばかりでなく、同時に玩具としても楽しめる子供用家具です。道具を一切使用せずに、組み立てと分解ができる椅子。それはまるで実寸大の3次元ジグソーパズル、しかも安全を考慮し鋭角な部分は全くありません。素材は無塗装のビーチ材。安心してご使用頂ける子ども用家具です。
CH24 WISHBONE CHAIR(CH24 Yチェア ナチュラルペーパーコード)
 
デンマークの近代デザインの父コーア・クリントが提唱した「リデザイン」に刺激を受け、中国の明式椅子やイギリスのウィンザーチェアなど、古典様式の椅子を研究しました。
それらの要素を取り入れ誕生した「CARL HANSEN & SØN(カール・ハンセン&サン)の CH24 WISHBONE CHAIR(CH24 Yチェア ナチュラルペーパーコード)」は彼の代表作です。Yチェアのデザインにおいてウェグナーは、アームと背もたれを一体にするという、それまでの椅子デザインに見られなかった斬新な試みをしています。そしてこの曲木製のアームに安定性と心地よい使用感を与えるのが、印象的なY字形の背もたれ。この形状からYチェアと呼ばれるようになりました。

 PP503 THE CHAIR(ザ・チェア)
 
北欧家具の名門工房の一つである「PP Mobler (PP モブラー)の PP503 THE CHAIR(ザ・チェア)」。ウェグナーはデザインした当初この椅子を「ラウンドチェア」と呼んでいました。 1960年アメリカ大統領選の際、ジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンが腰掛け、テレビ討論会を行ったことにより世界的に注目を集めることとなります。当時腰に悩みがあったケネディが、背中がサポートされる快適な座り心地と座った様の美しさに感心し、「これぞ椅子の中の椅子、特別な椅子」という意味から「The chair!」と呼びました。この歴史的な討論会を機に、ザ・チェアという愛称で呼ばれるようになりました。
当初、背もたれのジョイント部分が直角だったため、籐を巻いて隠していましたが、形状がフィンガージョイントに改良され、美しいデザインとして再認識されました。現在ではザ・チェアの特徴のひとつになっています。

CH25 LOUNGE CHAIR (CH25 ラウンジチェア)
 
「CARL HANSEN & SØN(カール・ハンセン&サン)の CH25 LOUNGE CHAIR (CH25 ラウンジチェア)」は、それまでになかった大胆で彫刻的なフォルムから、当時は革新的なデザインと評価されました。フォルムばかりでなく、素材にもウェグナーは新しい試みをしています。戦時中の物資不足の中で使用されていた、あまり一般に知られていなかったペーパーコードをこの椅子の座と背に使用。この素材にウェグナーは十分な耐久性と美しさを見出しました。その後多くの人々がこのペーパーコードに魅了されたのは言うまではありません。

PP68 LAST DINING CHAIR(ラストダイニングチェア)
 
北欧家具の名門工房の一つである「PP Mobler (PP モブラー)の PP68 LAST DINING CHAIR(ラストダイニングチェア)」。ウェグナーの最後のデザインとなったこのチェアは、40年以上に渡り機能性と美しさを追求し、生涯で500種類以上ものチェアを手掛けた彼の集大成とも言えます。背もたれとアームは、最上級の座り心地が得られるよう人間工学的に計算され尽くしています。その座り心地のよさは、何時間でも座り続けられてしまうほどです。短いアームがテーブルの下にもぐりこむようにデザインされており、ダイニングテーブルを囲む夕食のひと時にもぴったりです。
Hans J. Wegner COLLECTION


CHECKED ITEMS最近見たアイテム

clear

ハンス J. ウェグナー
TOP