Arne Jacobsen

アルネ・ヤコブセン

Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)は1902年、デンマークのコペンハーゲンで生まれました。1924年デンマーク王立芸術アカデミーに入学し、在学中にパリ万国博覧会に出展した椅子がシルバーメダルを受賞しました。 1960年に完成したデンマーク初の高層ビルSASロイヤルホテル(現・ラディソンブルーロイヤルホテル)を設計し、建築のみならず家具や照明、ドアノブ、時計、食器類などのデザインも一貫して手掛けました。


Arne Jacobsen

アルネ・ヤコブセン


北欧を代表するデザイナー

Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)は、20世紀デンマークを代表する建築家でありデザイナー。建築から家具、照明、時計、カトラリーまで幅広く手がけ、その仕事ぶりは「トータルデザイナー」と呼ぶにふさわしいものでした。
彼のデザインの根底にあるのは、無駄を削ぎ落としたシンプルさと、どこか人間味のあるやわらかな曲線。そのバランスが、北欧らしい温かさと機能性を兼ね備えた美しい日用品を生み出しました。
ヤコブセンは学生時代に「Functionalism(機能主義建築)」に触れ、バウハウスやル・コルビュジエからも大きな影響を受けました。しかし彼は単なる合理主義者ではなく、「人が触れる心地よさ」「空間に溶け込む美」を常に意識。冷徹なモダニズムに人間味を与えたことが、北欧デザインの礎を築いたともいわれています。
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セブンチェア ― 世界で最も愛される椅子

1955年に発表された Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)SERIES 7™CHAIR(セブンチェア)は、ヤコブセンの代表作であり、世界で最も売れた椅子のひとつ。背と座を一体成形する技術を完成させ、軽量でしなやかな強度を実現しました。スタッキングが可能で、家庭はもちろん、カフェやオフィスなど公共空間にまで広く普及しました。
セブンチェアが革新的だったのは、当時の「大量生産」の流れに対応しつつ、芸術性を損なわなかった点です。モダニズム建築と同様に「機能と美の統合」を体現し、さらに女性的なやわらかいラインを取り入れることで、冷たさのない普遍的な魅力を備えました。現在では1,000万脚以上が販売され、モダンデザイン史における金字塔とされています。


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カトラリー ― 手に馴染む機能美

GEORG JENSEN(ジョージ ジェンセン)から発表された CUTLERY SET 4P(カトラリー4ピースセット)は、いまなおブランドを象徴する存在です。細部まで直線と曲線をそぎ落とし、機能のために形を研ぎ澄ました結果、その姿は限りなく未来的なものとなりました。
当時の人々にとっては、従来の「装飾的な銀食器」とは対極にある斬新なデザインであり、賛否両論を呼びました。しかし、その純粋な造形美はやがて高く評価され、映画『2001年宇宙の旅』の食事シーンに採用されるほど。つまり、1950年代の段階で「21世紀の未来像」を描いていたといえるのです。
この4ピースセットには、ディナーナイフ・ディナーフォーク・ディナースプーン・ティースプーンが含まれ、デイリーからフォーマルまで幅広く活躍。ステンレススチールのマットな質感と流れるようなラインは、食卓に静かな存在感と洗練をもたらします。半世紀以上を経た今も色褪せない、未来的かつタイムレスなデザインの象徴といえるでしょう。



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シリンダーライン― 日常を豊かにするモダンデザイン

ヤコブセンが手がけた ステルトン社 の CYLINDA-LINE(シリンダーライン)シリーズ は、1967年に発表されました。彼の晩年を代表するプロダクトであり、建築家としての精密さとデザイナーとしての美意識が融合した、まさに「機能と美の結晶」です。
直線と円筒形のみで構成されたこのシリーズは、ポットやピッチャー、アイスバケット、アッシュトレーなど、どれをとっても装飾性を排したシンプルなフォルムが特徴。ステンレススチールの素材感をそのまま活かし、どの角度から見ても破綻のない完璧なプロポーションを実現しています。発表当時はあまりに斬新で「冷たすぎる」とも評されましたが、やがてそのピュアなデザインは国際的に高く評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションにも加えられました。
ステルトンのアイコンとして半世紀以上愛され続けるこのシリーズは、単なるキッチンウェアを超え、テーブルに置くだけで空間をモダンに引き締める存在感を放ちます。流行や時代を超えた「タイムレスデザイン」の象徴といえるでしょう。


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クロック ― ミニマルに時を刻む

ヤコブセンは公共建築を手がける中で、その空間に最適な時計をデザインしました。デンマーク国立銀行のBANKERS 43675(バンカーズ)、ルードブレ市庁舎の CITYHALL(シティホール)、鉄道駅用のSTATION(ステーション)などがその代表です。
建築と同じく、時計のデザインも「環境との調和」が重要視されました。余分な装飾を排除しながら、時間が直感的に読めるよう計算された文字盤のバランス。丸みを帯びたガラスは建築の開口部を思わせ、公共性と親しみを同時に表現しています。ヤコブセンにとって時計は、単なる道具ではなく「空間の一部」であり、「人と時間をつなぐ建築の要素」でもあったのです。
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ヤコブセンの代表作「白い街」にオマージュを捧げた ARNE JACOBSEN TABLE CLOCK STATION BELLEVUE(【リミテッド エディション】アルネ・ヤコブセン テーブルクロック ステーション ベルビュー) を、国内限定2,000台で発売いたします。
ベラヴィスタ集合住宅に採用された白い漆喰の質感をもとに、ブランド史上初となるマットホワイトケースを採用。文字盤から針に至るまで統一されたホワイトは、建築的な美を凝縮したかのようです。さらに、1937年竣工の「テキサ・ガスステーション」の白とグレーのタイルを参照し、モダン建築に根ざした配色をデザインに落とし込みました。



生活に息づく普遍のデザイン

ヤコブセンのプロダクトは、半世紀以上の時を経ても色あせることなく、世界中の人々の暮らしに寄り添い続けています。そこには明確な理由があります。彼のデザインは「バウハウス的な合理主義」を基盤にしつつ、人の心に響く「温かみ」や「親しみやすさ」を忘れなかったこと。
つまり機能と美の両立だけでなく、「人間のためのデザイン」であることを徹底して追求したのです。
その妥協のない姿勢こそが、流行や時代を超えて愛され続ける「普遍性」を生み出しており、いまなお世界のデザイン愛好家から日常の暮らしの中まで、静かに息づいています。
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