TONIETTA(トニエッタ)は、1985年に Enzo Mari(エンツォ・マーリ)によってデザインされたダイニングチェアです。当時のイタリアでは椅子のフレーム製造にほとんど使用されていなかった高価で特殊なアルミダイキャスト技術を活用するため、熱心な研究が重ねられて製作されました。
可能な限りシンプルで普遍的な椅子のイメージを具現化したこのプロダクトは、1987年にコンパッソ・ドーロ賞を受賞するなど、国内外で高く評価されています。
W39 x D48 x H82 cm / SH46.5 cm
重量:4.2kg
フレーム:アルミニウム合金(ポリッシュ仕上げ、ブラック塗装仕上げ)
張地:レザー(cuoio cat95 blu 0720)
背・座:ポリプロピレン
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Zanotta(ザノッタ)は、ブランド名にもなっているAurelio Zanotta(アウレリオ・ザノッタ)によって1954年に設立されたイタリア家具ブランドです。ソファメーカーとしてスタートしたザノッタは、60年代に入ると、前衛デザイナーらを起用し、斬新でユーモアある家具を生み出しました。ザノッタの代表作であるAchille & Pier Giacomo Castiglioni (アキッレ・カスティリオーニ & ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ)の「メッザドロ」は、小作農、小作人を意味し、トラクターのシートを座面に用いたインパクトあるスツールです。日常の既成品に新たな役割を与えたそのデザインは、前衛アーティスト、マルセル・デュシャンの「レディメイド」の手法に似通います。アートとインダストリアルが融合し、座る椅子として機能を有す作品は、世界から注目されました。現在も新鋭デザイナーを起用し、彼らの好奇心や観察力から生み出された家具は世界を魅了しています。生み出した作品の5分の1は、世界の有名美術館のパーマネントコレクションに選ばれています。
Enzo Mari(エンツォ・マーリ)は、1932年ミラノ生まれ。ブレラ美術学校を卒業後、ブルーノ・ムナーリの紹介でダネーゼのプロダクトデザインを手掛けます。厳格な芸術家にして哲学者であるエンツォ・マーリは、「デザインは思想によって生まれる」と話し、独自の理論を深く追求し作品をつくり出しています。コンパッソ・ドーロ賞を四度(1967年・1979年・1992年・2001年)受賞し、イタリアを代表するデザイナーです。