ミース ファン デル ローエ コレクション MRテーブル
MRテーブルは、ミース・ファン・デル・ローエがデザインした最も初期のスチール家具のひとつです。1927年に建設されたドイツ工作連盟主催の住宅展覧会、実験住宅群の「ヴァイセンホーフ・ジードルング」で発表されたMR10、MR20のサイドチェアの同じシリーズ。「MR」のネーミングはミース・ファン・デル・ローエ自身の名前にちなんで付けられました。
MRテーブルは、1930年にミースが設計したトゥーゲントハット邸(チェコ・ブルーノ/2001年ユネスコ世界遺産登録)にも納められており、そのデザインは1977年からKnollによって製造されています。テーブルトップはラウンド形状のクリアガラス、ベースはスチールパイプ製です。
Φ72.5 x H35cm
Φ72.5 x H52cm
ベース:スチール クローム仕上げ
天板:ガラス
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ドイツ出身のハンス・ノル(ウォルター・ノルの息子)は、1938年にニューヨークで家具ブランド、Knoll(ノル)を設立しました。ノルの経営にはデザイナーであり妻であるフローレンス・ノルも務め、夫婦で事業の発展に取り組みました。「ノル社の歴史は、近代デザイン運動の歴史でもある」と言われ、ミッドセンチュリーモダンを代表する家具ブランドとして国際的地位を確立しました。代表作には、ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナ・チェア」やエーロ・サーリネンの「チューリップチェア」など、20世紀デザインに多大な影響を与えた数々の名作家具があります。「使われる芸術品」と評されたノルの家具は、美しさと心地良さがあり、家庭のあらゆるシーンにおいて、モダンでありながら温かな空間を生み出してくれます。
Ludwig Mies van der Rohe(ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ)は、1886年ドイツ・アーヘン生まれ。1929年のバルセロナ万国博覧会のドイツ館建築デザインを手掛け、パビリオン内に配置したバルセロナチェアは、今なおモダンデザインのアイコンとなっています。 1930年から3年間バウハウスの校長を務めました。ナチスの台頭により、1938年アメリカへ亡命し、イリノイ工科大学建築学科の教授となります。ニューヨークのシーグラムビルディングなど近代建築の顔ともいえる作品を残しました。
マルセル・ブロイヤーの「ワシリーチェア」をはじめに、20世紀には数多くのスチールパイプ製家具が誕生しました。ガラスの天板で、洗練された印象を見せるMRテーブルは、どのようなスチールパイプ製家具にも組み合わせやすいですよ。(スタッフK.I)