CH20 エルボーチェア
エルボーチェアは、ハンス J. ウェグナーが1956年にデザインしたスタッキングチェア。プロトタイプのみの製作で商品化されなかった製品です。 デザインから半世紀近くを経て復刻されました。
エルボーチェアの大きな特徴は印象的な曲木製の背もたれ。一枚の無垢材から製作され、背を支えると同時に、アームレストとしても機能する形状になっています。 これにより、様々な座り方ができる椅子となっています。座のフォルムは曲線を描く背の形状を反映したもの。脚の上部にまるで浮いて見えるようにデザインされています。
W54 x D47 x H73cm / SH46cm
シート:レザー
フレーム:ソリッドウッド
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CARL HANSEN & SØN(カール・ハンセン&サン)は、創業110年を超える歴史のあるデンマーク家具メーカー。ハンス J. ウェグナーの家具を最も数多く製作するメーカーとして知られています。1950年、 ハンス J. ウェグナーと協働して「Yチェア」をはじめとする名作家具を発表し、日本の家庭から商業空間に至るまで根強い人気を博しています。現在も妥協の無い高い技術とクラフトマンシップにこだわり、ボーエ・モーエンセン、アルネ・ヤコブセン、オーレ・ヴァンシャー、コーア・クリント、ポール・ケアホルム、モーエンス・コッホといった世界的にも知られたデザイナーの家具をはじめ、イーオスやストランド&ヴァスなど、 デザイン界の新世代達との協働を行うなど幅広いコレクションを発表しています。
Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)は1914年デンマークのトゥナーで生まれ、17歳で家具のマスター資格を取得します。コペンハーゲン美術工芸学校家具科でデザインを学び、その後アルネ・ヤコブセンの事務所で働きました。1943年に独立し、2007年に死去するまで様々なブランドのために500脚以上の椅子をデザインしました。ウェグナーの生涯最初のデザインはFredericia (フレデリシア)のために1944年にデザインした「J16 ロッキングチェア」でした。彼の作ったチェアは多くが今でも生産が続いており、時を超えて愛され続けています。妥協のない品質へのこだわりを持ち、PP Mobler(PP モブラー)の初期モデルは、彼が確立したといっても過言ではありません。またデンマークの近代デザインの父コーア・クリントが提唱した「リデザイン」に刺激を受け、中国の明式椅子やイギリスのウィンザーチェアなど、古典様式の椅子を研究しました。それらの要素を取り入れ誕生したCARL HANSEN & SØN(カール・ハンセン&サン)の「CH24 Yチェア」は彼の代表作です。