41 アームチェア パイミオ
いつの時からか私達の暮らしに当たり前のように存在しているアームチェアのデザインに、軽やかで有機的なカーブを描くフレームを組み合わせた41 アームチェア パイミオは、家具デザインの歴史に衝撃と革命をもたらしました。 カンチレバーのフレームに固定された座席は、まるで宙に浮いているかのようで、驚くほどの弾力性で腰かける人の体を受けとめてくれます。 木材は時間の経過とともに変化し、それぞれの個性に応じて歪みが生じてくるため、41 アームチェア パイミオが生まれた当時から、肘掛けを兼ねたフレームは、分厚いひとつのフレームを半分に分割して両端に設置する方法で製造されています。そのため、時を経ても、座面を両端で支えるフレームのバランスは崩れないのです。
1932年、フィンランド、パイミオの結核患者のための療養所のためにデザインされた41 アームチェア パイミオは、現代においてもアルヴァ・アアルトの傑作のひとつとして数えられています。
W60 x D80 x H64cm / SH33cm
バーチ材 ラメラ積層合板 曲げ加工、バーチ材 成形合板
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Artek(アルテック)は、建築家であるアルヴァ・アアルトと妻のアイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス=グスタフ・ハールの4人により、1935年ヘルシンキで設立。アルテックという社名は「アート」と「テクノロジー」という1920年代に沸き起こったモダニズム運動のキーワードを掛け合わせた造語で、テクノロジーはアートを取り入れることで洗練されたものとなり、アートはテクノロジーの力で機能的で実用的なものになるという思いを社名に込めました。フィンランドにある豊富な素材や北欧の造形感覚をデザインに取り入れ、北欧を代表する世界的モダンファニチャーブランドとなりました。近年、フランスのロナン&エルワン・ブルレックなど最前線で活躍するデザイナーとコラボレーションし、伝統をいかしつつ、存在感のある家具や照明を提供しています。
建築評論家のジーグフリート・ギーディオンが「北欧の賢人」と例えたAlvar Aalto(アルヴァ・アアルト)は、1898年フィンランドのクオルタネに生まれました。生涯、200を超える建物を設計したアルヴァ・アアルトは、建築は家具と補完し合うものと考え、自身が設計した建築に合わせ、家具を手掛けることになります。またモダニズム運動の影響を受けていたアルヴァ・アアルトは、スチールパイプの代わりに曲げ木の技術を完成させ「L-レッグ」のという脚部を生み出し、L-レッグが用いられた「スツール60」は代表作となっています。