1950年代から30年間にわたってIsamu Noguchi (イサム・ノグチ)が生み出した「AKARI」は光の彫刻であり最も身近な芸術作品です。45Xは、そのなかでも天井から吊るすペンダントタイプのAKARIです。 立方体型のシルエットに細い竹ヒゴがランダムに巻かれ、すべて同じ歪みを再現しています。
直径約66cmで丸みを帯びたそろばん玉のような平らなシルエットに細い竹ヒゴが等間隔で巻かれています。和洋問わずどんな空間にも自然に馴染み、照明を点灯していない時でもオブジェのように美しく空間を彩ります。AKARIのシェードはすべて職人の手作業で制作され、完成したAKARIにはロゴマークが刻印されています。
Φ47 x H44 cm
鉄、竹ひご、和紙
LED電球40W形相当 電球色 1灯式
引掛けシーリング
コード(白)、フレンジ(白)
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AKARI(あかり)と名づけられた照明の彫刻は、イサム・ノグチと岐阜の伝統的産業である岐阜提灯との出会いの中から1952年に創り出されました。光を柔らかく拡散させる和紙の性質と、骨組みとなる竹ひごを荒く不規則に張りめぐらすことによって、和紙の縮みや、しわをそのまま残し、たんなる照明のための器具にはとどまらず、光の彫刻として成り立たせました。あくまでも素材にこだわる制作姿勢は、日本の伝統的な工芸品に見られる性質であり、また、AKARI(あかり)の持つ軽やかさ、はかなさという性質も日本古来の美意識にもとづくものです。イサム・ノグチのこの作品は、日本固有の美しい工芸品を見事に現代に蘇生させたとして、たちまち世界中から注目され、日本グッドデザイン賞の受賞やニューヨーク近代美術館に収蔵されたのをはじめ、各国の家庭や店舗で広く愛用されています。
イサム・ノグチは、1904年日本人の父とアメリカ人の母との間にロサンゼルスで生まれました。コロンビア大学で医学を学び、レオナルド・ダ・ヴィンチ美術学校で彫刻を学びました。1927年にはグッゲンハイムフェローシップを受賞し、その後パリの彫刻家コンスタンティン・ブランクーシの助手を務めます。イサム・ノグチの活動は彫刻作品のみならず、Vitra(ヴィトラ)の「コーヒーテーブル」や、光の彫刻と呼ばれる株式会社オゼキの「AKARIシリーズ」など家具や照明のプロダクトデザイン、さらにモエレ沼公園(北海道)をはじめとするランドスケープデザインなど多岐にわたる分野を手掛けています。