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イームズ プラスチックシェル アームチェアを含む成型プラスチック製のチェア数種類は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が主催した「ローコスト家具デザイン国際コンペ」のためにデザインされたもの。 チャールズ&レイ・イームズ夫妻は、家具デザイナーとしての目標を「最大多数の人びとに最のものを、最低価格で提供すること」と掲げました。

イームズ夫妻は、持ち前の好奇心と情熱、新しい素材への興味、そして新しい形の探求において、遊び心を持って数々のデザインを生み出しました。素材と製法に関する長年の研究を経て誕生したイームズシェルチェアは、アメリカンファニチャーのスタイルを変えたともいわれています。
幅63.5 × 奥行561 × 高さ78.7cm
座面の高さ43.8cm
ベース:4レッグベース
シェル :リサイクルプラスチック
ベースカラー:ブラック
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1923年にミシガン州に設立されたHerman Miller(ハーマンミラー)は、後世に残るプロダクトを発表した巨匠らのマスターピースを揃え、戦後アメリカの家具産業の発展を担いました。1945年に「ネルソンバブルランプ」などをデザインしたジョージ・ネルソンがディレクターに就き、チャールズ&レイ・イームズをデザイナーに起用。「イームズシェルサイドチェア」や「イームズラウンジチェア」は大ヒットし、ハーマンミラーはノルと並んで、ミッドセンチュリーモダンデザインを代表する世界的家具メーカーへと成長しました。1994年に発表された「アーロンチェア」は、ハーマンミラーが20年間にわたって培った技術とノウハウを基に、キャスターから背もたれまで、より健康に良いデザインと多彩な機能のためにリマスターされました。
1907年ミズーリ州セントルイス生まれのCharles Eames(チャールズ・イームズ)と1912年カリフォルニア州サクラメント生まれのRay Eames(レイ・イームズ)は、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーです。二人はアメリカのクランブルック・アカデミー・オブ・アートで学び、1941年に結婚しました。イームズ夫妻の活動は、第二次世界大戦を挟んでおり、新しい素材や加工技術が開発されると、それをデザインに取り入れ、家具を開拓しました。曲面が美しい「イームズシェルチェア」は、色鮮やかな成形プラスチック(FRP製)の座面とスチールパイプで作られた脚部が特徴です。これらの素材は、軽量でコストがかからず耐久性にも優れています。素材の特性を活かした「イームズシェルチェアは、FRP製の椅子で初めての量産製品となりました。