Philippe Starck

フィリップ・スタルク

Philippe Starck(フィリップ・スタルク)は、1949年フランスのパリ出身。パリの美術学校エコール・カモンド卒業後、4年間ほどピエール・カルダンのアートディレクターを務めました。 1982年、当時のフランス大統領フランソワ・ミッテランの依頼を受け、エリゼ宮殿の内部改装を担当し、一躍注目を浴びます。 その後も内装、家具、プロダクトなど幅広く活動し、日本では浅草の隅田川沿いにある「金の炎」アサヒビール・スーパードライホール・フラムドールの建築が有名です。
Philippe Starck(フィリップ・スタルク)

Philippe Starck

フィリップ・スタルク


Philippe Starck(フィリップ・スタルク)は、1949年フランス・パリ生まれ。20世紀後半から、世界のデザイン界を牽引してきた人物のひとりです。スタルクの作品は日本にもいくつか存在しますが、中でも浅草の隅田川沿いにそびえるアサヒビール社の巨大な金のオブジェ「フラムドール」は、ユニークなランドマークとしてご存知の方も多いのではないでしょうか。フラムドールは "聖火台の炎'' をモチーフとし、新世紀に向かって飛躍する、アサヒビールの燃える心を表現しています。
フィリップ・スタルクが手掛けるのは、建築の他に、家具やインテリア、バイク、時計、さらにレモン絞りや耳かきに至るまで多岐にわたります。スタルクは、その全てのデザインにおいて「エレガントかつ厳格に構成されるべきだ」と述べていますが、そんな彼のデザイン哲学は、父親譲りのものだそう。飛行機を製造する、航空技師の父のもとで育ち、幼い頃には製図台の下に潜り込み遊んでいたというスタルクは、働く父の姿を間近に見るうち、自然とものづくりの世界に惹かれていったようです。
やがてスタルクは、フランスにあるEcole Nissim de Camondo(エコール・カモンド装飾芸術学院)に進学し、1968年には、ファッション界の革命児ともいわれたピエール・カルダンのメゾンに入社。アートディレクターを務め、数々のインテリアやプロダクトデザインを手掛けました。数年後に独立し、1977年にはフィリップ・K・ディックのSF小説にちなんで「UBIK(ユービック)」という名のデザイン事務所を設立。スイスの家具ブランドVitra(ヴィトラ)やイタリアの照明ブランドFLOS(フロス)のほか、Alessi(アレッシィ―)、Kartell(カルテル)など、世界的な家具・インテリアブランドとのコラボレーションを実現していきました。
そんなフィリップ・スタルクの名が広く知られるようになったのは、1983年頃。当時、フランスの大統領を務めていたフランソワ・ミッテランの目に留まり、スタルクは大統領公邸であるエリゼ宮のプライベートスペースの内装デザインを任されたのです。これが追い風となり、翌年に手掛けた「Café Costes(カフェ・コスト)」は、世界各国のメディアに取り上げられ、スタルクの代表作となりました。
以来、10,000点以上の作品を手掛けてきたフィリップ・スタルク。「創造とは、それがどのような形であれ、できるだけ多くの人々の生活をより良いものにすることだ」と唱え、そのビジョンを貫いてきました。近年は、エコロジーの観点から脱物質化やタイムレス化の探求に立ち返り、最小限の材料で最大の効果を生み出すデザインを模索しています。スタルクは、未来に向けたデザインを思考し、新たな世界のための礎を築こうとしているのです。
 EMECO COUNTER STOOL(エメコ カウンタースツール)
 
「Emeco(エメコ) EMECO COUNTER STOOL(エメコ カウンタースツール)」は、良質なアルミニウムが原材料。独自の配合によるライトでタフなアルミニウム合金は、軽量、強靭、優れた耐久性を持ち、他に並ぶものを知りません。1点1点熟練工によって丹念に作り上げられるチェアは、彫刻的なフォルムとぬくもり、存在感を放ちます。
 STANLEY(スタンリー)
「Magis(マジス) STANLEY(スタンリー)」は、19世紀後半から、主にハリウッドの映画監督らに愛用されていた、折りたたみ式のディレクターズチェアを再考したもの。マジスの高い技術力によって実現したこの椅子は、タイムレスなデザインで現代のライフスタイルにもマッチします。アウトドアチェアとしても使用できます。

こうしたデザインを、およそ半世紀にわたり続けてきたフィリップ・スタルク。「私の人生に仕事はありません。あるのは遊び、好奇心、寛大さ、そしてビジョンだけ。」と述べ、今日も精力的に活動し続けています。


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