EOOS
イーオス
EOOS(イーオス)は、オーストリアのウィーンに拠点を置くデザインスタジオ。ウィーン応用美術大学で工業デザインを学んだMartin Bergmann(マーチン・ベアグマン)、Gernot Bohmann(ゲアノ・ボーマン)、Harald Gründl(ハラルド・グルンド)の3人によって1995年に設立されました。ちなみに「EOOS」は、ギリシャ神話に登場する太陽神・ヘリオスの馬車馬の名前に由来しています。
イーオスは、“デザイン”について「古代のものとハイテクなものの間を行き来する、詩的で文化的な行為である」と述べています。彼らは「Poetical Analysis(詩的分析)」と呼ばれる独自のデザインアプローチを出発点とし、歴史的背景や人類学的な観点からプロジェクトのリサーチを進めていきます。やがてたどり着くのは、人間の意識の奥深くに根付いてきた、伝統儀式や神話の数々。イーオスは、それらにまつわるイメージや言葉にインスピレーションを得ることで、日々変化するユーザーのニーズにも応えていける、揺るぎ無いデザインエレメントを見出しているのです。
そんなイーオスの3人が、デザイナーとして常に心がけてきたのが「Never let the blood show(決して血を見せない)」という言葉。これは20世紀半ば、いわゆるミッドセンチュリーの時代に活躍したデザイナー
Charles Eames(チャールズ・イームズ)が述べたもので、「デザインにどれだけの時間や労力を費やしたとしても、その汗やフラストレーションをあらわにはせず、全ての作品は、まるで1日で作られたかのように見せるべきだ」という意味が込められています。この言葉通り、イーオスの作品はどこか軽やかで、洗練された印象。こうした家具やプロダクトを通じ、イーオスは「Red Dot Design Award」や「iF Design Award」「Compasso d'Oro」をはじめとする、権威ある国際デザイン賞を200以上も受賞してきました。
「CARL HANSEN & SØNカール・ハンセン&サン) EMBRACE SOFA(エンブレイス ソファ)」は、10種類のモジュールが用意されており、複数のソファを1列に並べて2人掛けや3人掛けのソファにしたり、異なるモジュールを様々な方向に繋げ、アシンメトリーな配置で使用も可能です。
「CARL HANSEN & SØN(カール・ハンセン&サン) E020 EMBRACE TABLE(E020 エンブレイス テーブル)」は、風に乗って舞い上がる凧をイメージしてデザインされた、彫刻的なダイニングテーブルです。
「CARL HANSEN & SØN(カール・ハンセン&サン) E005 EMBRACE ARMCHAIR(E005 エンブレイス アームチェア)」は、イーオスの卓越したセンスとカール・ハンセン&サンが誇る、高いクラフトマンシップの融合によって誕生したダイニングチェアです。
「Walter Knoll(ウォルターノル) OOTA(オオタ コーヒーテーブル)」は、1本のワイヤーを繰り返し配置することで生まれた、エレガントな格子が魅力です。
「Walter Knoll(ウォルターノル) OKI SIDE TABLE(オキ サイドテーブル)」は、細いフレームと薄い天板でできた、ミニマルなデザイン。ソファやベッドサイドに置くのはもちろん、花瓶やオブジェを飾るディスプレイテーブルとしてもご使用いただけます。
このように、斬新な作品を多数生み出してきたイーオス。最近は、時代のコンテクストに沿ったソーシャルデザインやサスティナブルなデザインにも積極的に取り組んでいます。過去の歴史や伝統文化を探求しながらも、その眼差しは常に未来を見据えているようです。
EOOS COLLECTION