KOYORI
コヨリ
日本のものづくりを世界へ
2022年6月に開催されたミラノデザインウィークで初披露され、話題を呼んだ日本発の家具ブランド・KOYORI。
「KOYORI」というブランド名は、古くから日本でのお祝い事に用いられてきた水引の素材「紙縒(こより)」にちなんでおり、“結びつき” の意味が込められてい
そんなKOYORIを立ち上げたのは、2018年にマルニ木工から分社化した、マルニグローバルブランディング。海外戦略事業に特化してきた同社は、卓越した製造技術や歴史・企業文化を誇る日本のメーカー数社とアライアンス(業務提携)を組むことにより、いま一度、Made in Japan の優れたものづくりを世界へ届けようと試みています。
こうしたKOYORIのビジョンを共に描くのは、世界的に活躍するデザイナー陣。湧き出るクリエイティブな発想と日本の職人の高い技術力とが相まって、これまでにない、新たなマスターピースが誕生しました。
First Collection
シンプルでありながらも美しい佇まいを見せる、
Kawara アームチェア 。天童木工の成形合板の技術を最大限に活かした、背と肘と座の3次元的な曲線が際立つ作品です。座り心地にも優れており、食事をしたり、会議をしたり、長い時間座る場面でも重宝いただけます。
「大きな箱のような非常に柔らかい殻の中に包み込まれる心地よさを持ったダイニングチェアです。食卓や会議テーブルの周りに置くと存在感があり、多様なフレーム色や皮革・布地の張座も選択可能です」ーロナン・ブルレック
小ぶりでありながらも高めの背もたれと、背と座につけられたカーブが座り心地を快適なものにしています。 背板が座板に差し込まれたような造形表現は、飛騨産業の緻密で精度の高い加工と接合技術により実現しました。
「とても温かく、綺麗でシンプルなこの椅子はある意味椅子の歴史を物語るような椅子です。何世紀も昔に存在したかのようで、しかしながらこの椅子は更に精緻で明確です」ーロナン・ブルレック
その名の通り、背と肘を結んだような、特徴的な接合部を持つこちらの椅子は、飛騨産業が制作を手掛けました。まるで彫刻のように削り出された部材は、身体をやさしく支えるしなやかな曲線を描いており、掛け心地の良さを生み出しています。背板には材料のロスが少ない曲木が用いられ、継ぎ目のない木目が美しい表情と強度をもたらしています。
「椅子がもつ美的そして感触的な価値観を表現し、座る時だけではなく、触れた時に心地よいと思えるような椅子を目指しました」 ーロナン・ブルレック
Edaha チェア
Edahaは、自然のモチーフからインスピレーションを得て生み出されました。まるで枝の上に葉がそっと置かれたようなユニークな構造には、天童木工の高い技術力が光っています。
「枝部分(構造)そして葉部分(座面)はこの椅子の核となる要素でした。まるで枝の上に葉が置かれたように、構造が座面をやさしく支えるような形を目指しました。全てが成形合板で出来ていますが、それぞれの部分が異なる加工技術によって作られているので、工業的でありながらも木が持つ自然な美しさを充分に表現したナチュラルな椅子になっています」 ーガムフラテージ
飛騨産業が得意とする、曲木と削り出しの技術を組み合わせた椅子。肘から背もたれ、そしてまた肘へとつながる部材は1本の曲木で加工されています。接合箇所がないため、木目がスッと繋がって美しいうえに、板から切り出したものと比べて強度も得られます。背板は、曲木をした後に背当たりが良くなるようさらに削り出し、板座はお尻の形状に合わせて3次元に切削することにより座り心地の良さを実現しました。
「猫のようなモチーフを取り入れることで、人間的な温かさをもつ優しいデザインにしました。繊細なディテールが散りばめられていて、特にアームの部分は思わず触りたくなるような、そして木その ものの素材の美しさを再発見できるようなディテールになっています」ーガムフラテージ
VIDEO
KOYORI COLLECTION