サーリネン コレクション ウームチェア リラックス
エーロ・サーリネンは、生涯でいくつもの椅子を設計しました。そのひとつが「ウームチェア」です。この椅子は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が主催したオーガニックデザインコンペ(1940?41年)に、サーリネンとイームズが連名で出展した椅子が原形とみられます。
フローレンス・ノルの「たくさんのクッションの中で丸くなれる、バスケットのような椅子」というリクエストに応えるように、原型の椅子に手を加えました。
サーリネンの椅子は彫刻的であること。また有機的で優美な佇まいが特徴です。どんな座り方をも受け止めてくれるそのフォルムは、子宮を意味する「Womb(ウーム)」という名の通り、母胎内にいることを想起させるような心地よい安らぎを与えてくれます。
背と座は、FRP(繊維強化プラスチック)で一体成型したシェルにファブリックが張られ、大きなシート部分を細いスチールパイプの脚が支えています。サーリネンは低位置からみえる乱雑な脚をなくしたいと思うくらいでした。ウームチェアの脚を極限まで細くしたことが物語っています。サーリネンは、その後も椅子の脚部に注目し、チューリップチェアで採用した一本脚(ペダスタル構造)の発想へと繋がりました。
W105 x D94 x H92cm / SH43.5cm
ベース:スチールパイプ ポリッシュクローム仕上 / パウダーコート仕上
張地:ファブリック
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ドイツ出身のハンス・ノル(ウォルター・ノルの息子)は、1938年にニューヨークで家具ブランド、Knoll(ノル)を設立しました。ノルの経営にはデザイナーであり妻であるフローレンス・ノルも務め、夫婦で事業の発展に取り組みました。「ノル社の歴史は、近代デザイン運動の歴史でもある」と言われ、ミッドセンチュリーモダンを代表する家具ブランドとして国際的地位を確立しました。代表作には、ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナ・チェア」やエーロ・サーリネンの「チューリップチェア」など、20世紀デザインに多大な影響を与えた数々の名作家具があります。「使われる芸術品」と評されたノルの家具は、美しさと心地良さがあり、家庭のあらゆるシーンにおいて、モダンでありながら温かな空間を生み出してくれます。
Eero Saarinen(エーロ・サーリネン)は、1910年フィンランドのヘルシンキで生まれました。1923年に家族でアメリカへ移住し、1929年から2年間はパリで彫刻を学び、その後イエール大学で建築を学びました。1936年から、クランブルック美術アカデミーの校長であり、建築家である父Eliel Saarinen(エリエル・サーリネン)の助手を務めます。同アカデミーでイームズと出会い、協働して成型合板の技術を研究します。エーロ・サーリネンの「チューリップチェア」は成型合板の技術を生かした代表作です。
ウームチェアといえば、その座り心地とともに彫刻的でエレガントなシルエットも魅力。どんな座り方でも美しく見えます。映画のワンシーンにも度々登場している、名作チェアです。(スタッフK.I)